「パピートレーニング(まとめ)」
今までいくつかのテーマに分けて、子犬の頃からしておきたいトレーニングについてお話してきました。今回はその「まとめ」としてポイントをあげていきたいと思います。
1.「まだ子犬だから・・・」ではなく「子犬だからこそ!!」覚えが早いのです。教えやすいのです。「まだ子犬なのに・・・」と言う人にかぎって、自分の犬が問題行動をおこした時に「犬だから仕方がない」と言うものです。
2.トレーニングは子犬の時だけでなく一生続けるべきものです。子犬の時期には基本的なことから教え始めます。成犬になると人見知りや他の犬に対して威張る等の行動も出てきたりすると思います。その時期にはその状況にあった対応をします。そして老犬になっても、今度はボケ防止としてトレーニングをするのも良いでしょう。
3.子犬の時期だけ一生懸命教え、覚えたからと何もしなくなっては犬も反応が鈍くなります。特に「出来て当たり前」だからと褒めてあげることが少なくなると、犬も無視をしてみたりするものです。優しい声で「偉いねぇ」と褒めてあげるだけでも良いのです。日々「褒める」ことを意識するようにしましょう。
4.褒めてあげられる、つまり、叱らないで済む環境づくりを心がけましょう。褒めて育てることが大切です。・・・と書くと誤解されやすいのが全く叱らないで育てようとする人がいます。いけない事はいけない!それは教えるようにしましょう。「叱る」のではなく「注意をする」というイメージです。注意をしてコマンドを入れ問題の行動をやめさせる。やめたら褒める、という流れにしましょう。
5.頭にくるようなことがあると、つい怒鳴ってしまったり感情的になってしまうものです。けれど犬は、その時は飼い主さんを「怖い」と思い一時的に反省したような顔をするかもしれませんが決して理解はしていません。それよりも褒めて教えるほうが覚えは早いものです。
6.何らか問題行動をするようになってしまった時、その行動は徐々に悪化するものです。いきなり始めから激しく吠えたり、知らない人を咬んだりするわけではありません。その兆候が見えた時点で早急に対応するようにしましょう。
7.来客時に吠える、室内でマーキングをするなど、成長と共に問題行動がでてくるかもしれません。しかし解決できずに諦めてしまう飼い主さんが多いです。諦めてしまう前にいろいろな方法を試し、少しでも改善できるよう努力しましょう。諦めてしまった時点で改善する可能性はゼロになります。
8.我慢、つまり、諦めるということを教える。これは小さな頃からの積み重ねです。子犬から成犬になるまでほとんど「我慢」ということを知らずに自由奔放に育てられた子は、時に自分の気に入らないこと、もしくは嫌なことをされたりする状況になった時に逆上したりする事もあります。子犬の時から「今は大人しくしていなければいけない」と、本人に諦めることを教えるのも大切です。そして、良い子に我慢していられたら大いに褒めてあげてください。
9.とにかくコミュニケーションをとることです。さわる、目を見る、話しかける。そうして育ってきた子とそうでない子とでは、大人になった時に大きな違いが出ます。
10.他人に迷惑をかけない。世の中には犬を苦手とする人も多くいるということを忘れずに。
先日、コミュニケーションの一環として、犬と一緒に寝ても良いのか?という質問をいただきました。この事に関しては、様々な本で様々なことを言われていると思います。私としては、トイレのしつけも完璧にでき、お互いに信頼関係が築けているのなら、一緒に寝ることは大いに賛成です。犬も寝ている時は無防備になるものです。そういう時にいきなりさわったりすると唸ったり咬みついたりするような子もいます。また人間が寝返りをうっただけで怒るという話も聞いたことがあります。そのような関係で一緒に寝るのは絶対に避けるべきです。また、居間のソファの上などで寝ている時にも人間がさわると怒るという子もいます。ベッドもソファも、上に乗っている時に「降りて」の一言で降りるように教えるのも基本的なことだと思います。
ここに紹介してきたパピートレーニングは、トレーニングと言うよりもコミュニケーションの取り方と言ったほうが良いのでは?という程度の、簡単で基本的なものです。しかし、これらを意識して育てたかそうでないかで大人になって大きく変わってくることもあります。何もせず何も考えず、大した苦労も努力もせず育てるより、手塩にかけて育てるからこそ、深い愛情と信頼関係が芽生えるのだと思います。
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2008.04.09 |