「パピートレーニング(食事の与え方)」
子犬にゴハンをあげる、これは毎日必ず行うことです。せっかくですからその時に少しトレーニングをしましょう。
まず、ゴハンをあげる時間。子犬の頃はその子に必要な一日の食事量を何回かに分けて与えます。この時に時間やパターンを決めないようにしましょう。
朝起きてきたらゴハン。夕方の鐘が鳴ったらゴハン。このように時間やパターンを決めてしまうと食欲旺盛な子は催促をするようになります。ですから、昨日は朝一でゴハンをあげたけれど今日は家族の朝食の後にあげる、というように日々の生活サイクルの中でパターン化しないことです。
また、食が細いタイプの子にも注意しなければいけないことがあります。よく「うちの子は食べが悪くて、これもあれもそれも試したけれど食べない。」と言う人がいます。甘やかしすぎです!! 確かにチワワの 3,4 ヶ月の子が丸 1 日何も食べないと体力的に心配です。しかし同じ月齢の子犬でも丈夫な犬種がほとんどです。しかしそれらにも手を変え品を変え与える人の多いこと。子犬の時だけならまだしも、これがそのまま成犬になってからも続くから驚いてしまう。そう育ててしまったのは飼い主さんのせいです。一生バランスよく手作り食をあげるつもりなら構いません。しかしドッグフードをコロコロと変えるのはいかがなものかと。
犬が毎日同じフードを目の前に出されて「今日はあんまり食べたくないなぁ」と思っていたところに可愛そうだからと新しい別のフードをあげる。それは違う匂いと味だから食べる確率が高いでしょう。そこで、このフードなら食べると続けたところ 1 週間で食べなくなった。また変える・・・これを繰り返していたら誰だって「食べなければもっと美味しいものが出てくる」と覚えるでしょう。しかも元々食に貪欲でない子ならなおさら、ワガママ贅沢病になっても何の不思議もありません。
それでも食べないのは可哀想だとか心配とかであれば、変えるならメインのフードを変えずに今日は硬いものに水をかけてみよう、今日はふやかしてみよう、今日は粉ミルクをかけてみよう、とアレンジを加えてみたらどうでしょうか?
そしてもう一つ、食べない子に多いのが遊び食い。チョコチョコ走り回っては一口。またウロチョロしては一口。集中して食べない子を部屋で自由にして食事をあげるのはやめましょう。
また、食べないからとそのままゴハンを放置する人も多いです。これでは一日の摂取量も管理しにくいし、第一いつでも食べられる状況では食に執着するはずもありません。置き餌は絶対にやめてください。ゴハンを尊い物だと思うからこそ食べる喜びがあるのです。食べない時は「じゃああげない」と、すぐにさげてしまいましょう。
次にゴハンをあげる時。やはり Sit( おすわり ) などの合図を入れ、器 ( ごはん ) ではなく飼い主さんの目を見てからあげたいものです。
子犬のうちからもちろん出来るはずがないですから「座らせて目があったらあげる」を繰り返せばいいのです。そのうちに必ず覚えます。それが出来たら次は「伏せをさせて目があったらあげる」を始めるのです。
吠えたりして興奮している時は「はいはい」とすぐにあげるのではなく、「じゃあオスワリして」など命令を入れ、良い子に出来たら目の前に器を置きます。そして目を見たらあげる。
これを日々繰り返していて覚えられない子はいないでしょう。
目を合わせる、つまりアイコンタクトをとるのはとても重要なことです。まずここから目を合わせることを習慣づけましょう。ごはんをあげているのは誰なのか、良い子に待っていたらくれるのは誰なのか、目を合わせて確認してから「どうぞ」とあげましょう。これも一つのリーダーシップです。
次に食べている時のトレーニング。
犬は自分が物を食べている時に手を出されれば威嚇するのが普通の行為です。これは自然界でも当たり前のことです。
ですから 3,4 ヶ月の子犬の時期から「ウー」と唸ったりまではしなくても、固まって食べるのを止め嫌な空気を漂わせたり、顔で手を邪魔するような行動をしたり、焦って食べるのが早くなる子がいて当然です。
しかしこの時期から教え込めば、こういうタイプの子でも成犬になって食べている時に手を出しても平気になります。
まずは食べている時にそばで話しかけること。「美味しいね〜」とか言いながら食べている間中話しかける。これが問題なければ次からは器を持ったままあげる。もちろんその間も話しかけて。これもクリア出来たら次は食べている時に身体に触れる。気にしなければそのまま撫でる。
要は「食べている時に手が出てきても奪われない」と信頼させればいいだけです。徐々に欲張らず慣らしていって触り方もしつこくしすぎないようにする。そのうちに今度は食べている横から器にゴハンを足したりして「手が来るとゴハンが増える♪」くらいにする。こうなれば食べている横から一緒に食べるフリをしたって何の抵抗も警戒もなく食べ続けます。
逆に全く警戒する様子もなく触られると嬉しくて食べるのを止めてしまうような子は、触らずに話しかけるだけにして器にフードを足したりしましょう。
これらの食事の時のトレーニングも、始めるのは早ければ早いほどいいです。一人で黙々と食べることに慣れてしまっている子には今日からさっそく始めてみましょう。
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2007.12.6 |