Vol.12
グルーミング
(日々のお手入れ)
Vol.11
パピートレーニング
(まとめ)
Vol.10
パピートレーニング
(コマンド)
Vol.9
パピートレーニング
(散歩・出会い)
Vol.8
パピートレーニング
(人間の食べ物に対して)
Vol.7
パピートレーニング
(食事の与え方)
Vol.6
パピートレーニング
(無駄吠え)
Vol.5
パピートレーニング
(あまがみ)
Vol.4
パピートレーニング
Vol.3
子犬を迎える準備をしよう!
Vol.2
一緒に暮らす犬を探そう!
創刊号 Vol.1
犬が飼いたいと思った時に
 
ALASIP MIYASHITA 自己紹介
こんにちは! わんこオタクの宮下です。

私のオタク道もかれこれ10年弱になります。オタクへの道に踏み込んだのは、東京のとあるペットショップに就職したのが始まりでした。そこから私のトリマー兼パピートレーナー、そして犬オタクとしての人生がスタートしました。

私が勤めていたお店はテリア種を多く扱っていたので、トリミングも多彩で面白かったのですが、パピートレーニングにも力を注いでいました。その中で私も1匹の黒い小悪魔ちゃんに出逢い、一緒に暮らす中でお互いに少しずつ少しずつ成長をしながら、9年の月日が経ちました。

これまで東京の狭いながらも楽しい我が家で2匹の愛犬と暮らしてきましたが、この春、長野県飯田市に引っ越してまいりました。現在は自宅でスコティッシュテリア2匹とウェルシュテリア1匹と暮らしつつ、自分の店を2007年10月11日にオープンいたしました。

このコラムは、私が犬と一緒に暮らす上で大切だと思うことを書いたものです。これから犬を飼いたいと思っている方や現在飼っている方も、読んで参考にしていただけたらと思っています。

P.S.
タイトルの『愛すべき あまのじゃく』は、私の愛犬の欠点でもある[あまのじゃく]な性格、それさえも愛しく思う・・・そんな犬バカにみなさんにもなってもらいたいという願いを込めてつけました。

愛すべきあまのじゃく Vol.9

 

「パピートレーニング(散歩・出会い)」

 ワクチンが終了して免疫抗体ができたら散歩に出られるようになります。さぁ、社会勉強の始まりです。

 社会勉強と言っても良い事だけが身につくわけではありません。悪い事もどんどん身についていきます。

 例えば知らない人や犬と出会って遊んでもらう。良い方に転がれば社会性が身につきますが、悪い方に転がれば子供や知らない犬を怖がってしまうようにもなりかねません。犬や子供が苦手な子犬にとっては、相手が無邪気に遊ぼう!と近づいてきただけだとしても、そのテンションに益々怖がってしまったりもします。怖さのあまり精一杯怒ったら相手がひるんだ、という経験から威嚇を覚えてしまったなんてこともあるのです。

 また、家の中でトイレを完璧に出来ていた子が、マーキングを覚えて家でのトイレが乱れてしまったり、「ゼェゼェ、ハァハァ」言いながらグイグイと引っ張って散歩をするような子になってしまったり、この時期は良い事も悪い事も吸収するのが早いのです。

   
・散歩に出掛ける
 

 リードと首輪をつけて、さぁお散歩デビューだ!と思ったら歩かない、ということもあります。ワクチンが終わらない頃から首輪に慣らし、家の中でリードをつけて引っぱられることに慣らすのも良いでしょう。

 実際に外に出て歩かない時には、交通量の少ない道や公園で慣らすことから始めます。飼い主さんが座りリードをたるませて「おいで、おいで」と気持ちを持ち上げてあげます。無理矢理引っ張ったり抱き上げたりせずに、少しでも自分で歩いて飼い主さんの所まで来るように誘導しましょう。そして来た時には大いに褒めてあげてください。

 散歩は毎日出掛けなくてもいいと思います。気分転換に行ってあげるのは良いことですが習慣にする必要はないでしょう。特に「朝起きて一番に犬の散歩」と決めると「目が覚めた→散歩に行こう!」と目覚まし時計より先に起こされることにもなりかねません。気が向いた時に、都合がいい時間に、というのがベストだと思います。

 散歩に行かないとストレスになるのでは・・・という人もいますが、毎日散歩に連れて行ってもらっている子がいきなり出掛けない日があれば、それはかなりのストレスになるでしょう。散歩に時々出掛けるような子には散歩はスペシャルイベントかもしれないし、逆にストレスに感じる子さえ稀にいるのです。

 「散歩= トイレ」という習慣は避けていただきたいものです。外でなければしない子にならないためにもマーキングを覚えさせないこと。塀や電信柱などの臭いは嗅がせないように注意します。マーキングはオスだけでなくメスもします、ご注意を。

 散歩中に犬や人に吠えかかるのも困りものです。もちろん慣れさせることも重要ですが吠える理由も様々です。警戒や威嚇で吠える場合もありますが、遊んでほしくて吠える子もいます。その理由によっても対処方法は変わるでしょう。

 大型犬や力のある犬に引っ張られるのもなかなか大変なことです。大型犬の飼い主さんで腱鞘炎になったという方に出会ったことがありますが、「ゼェゼェ」言いながら引っ張って、まるで飼い主さんを散歩させているかのような子もよく見かけます。小型犬でも、右往左往して足元をチョロチョロするのは危なっかしいですよね。そうならないように育てたいものです。

 拾い食いもやめさせたいです。特に小石とか煙草の吸殻は飲み込んだら怖いです、注意しましょう。

 では、こういったことをしないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

 理想としては完全に横について歩く「 heel(つけ)」を教えられれば良いのですが、そこまで完璧でなくても、飼い主さんを意識して歩く程度でも良いのではないかと思います。

 歩き始めて犬が少しでも引っ張ったり横にそれたら、犬が進む方向とは逆に向いて歩き始める。最初のうちは家の前からほとんど進めないかと思います。とにかく「飼い主さんを気にしてないとどこに行くか予想がつかないぞ」と思わせるのです。

 また、小さい頃からリードで合図をいれる習慣をつけることも大切です。合図を伝えるためにも胴輪ではなく首輪を使いましょう。やり方としては(文章での説明は難しいのですが)リードがピンと張ってしまっている状態では合図が伝わりにくいです。少しゆるめてからクイッと引くことで伝わりやすくなります。

 まずは家の中でもリードを付けて、リードがたるんだ状態で横にいられるように褒めながら教えましょう。それができたら玄関のドアの前で座って目を合わせたら散歩に出掛ける。歩き始めて引っ張ったら、ついて行くのではなく立ち止まって合図をいれる。

 これも散歩中のリーダーシップですから悪い癖がつく前に教えておきましょう。そして、もしも将来さまざまな問題行動に出た時でも、合図を入れられることによって、注意を促されていることを理解するようにしておくことが大切なのではないでしょうか。

 そして最後に、公園でロングリードに変えてあげたりしてフリーの時間を作ってあげるのもメリハリがあって楽しいでしょう。

   
・知らない犬と接する
 

 犬には個々に持って産まれた性格があります。生後4ヶ月くらいで親兄弟以外の犬に初めて出会う。いきなりわんぱくに体当たりしていく子もいれば、飼い主さんの後ろに隠れてしまう子もいます。

 元気でわんぱくな子は鬱陶しがられることが多いです。相手が「寄るな」と怒っていても全く空気を読めない子も。そういう子は似たようなタイプの子と思い切り遊んで遊び方を学べるといいんですけどね・・・。

 飼い主さんの後ろに隠れてしまうような子は、可哀想だからと抱き上げたりせずに放っておいてみましょう。相手は大人しく接してくれる子が望ましいです。それでも逃げてしまう子は散歩先などではなく友人の犬などで慣らしていくのが良いでしょう。部屋でその子をフリーにして他の子はリードでつないでおく。時間はかかるでしょうが少しずつ自分から近寄ってみるのではないでしょうか? そういう子は大人になっても知らない犬は苦手だったりします。その場合、無理に遊ばせる必要はないと思います。かえってストレスになることの方が多いです。ただ、吠えたり怒ったりする時は「そんな事をしなくても私が守ってあげるよ。」という気持ちを持って必ず止めさせるようにしましょう。

 サイズの違いにも気をつけたいところです。大型犬の子犬が「遊ぼう!」と骨の細い小型犬に体当たりをしただけでも、もしも!!ということが起きかねません。

 ドッグラン等で迷惑なのが上に乗って腰を振る犬。相手の後ろから覆いかぶさるように上に乗る行為ですが、これは性行動の場合とマウンティングの場合があります。マウンティングというのは「自分が上だよ」という力関係を示す行動です。ですから相手が異性でなくても同性相手でもします。これをされている子の飼い主さんは不快に感じるでしょうから、すぐに止めさせるようにしましょう。

 このように散歩の途中でもドッグランでも、知らない犬と接する時は飼い主さんの細心の注意が必要です。自分では他の犬と遊ぶ我が子を可愛いと思っていても、そういうことを快く思わない飼い主さんもいるのです。「大丈夫ですか?」と一声かけて近づくのもマナーです。

 また、普段は穏やかなのに犬種によってはダメだとかオスに対しては攻撃的だとか。こういう子の飼い主さんに多いのが「この子なら大丈夫かな?」と何も言わずに試して相手に怪我を負わせることです。「ほらお友達よ」と勝手に近づいて来る人もいますから「すみません、うちの子ダメなんです。」と言える勇気も持ちましょう。

 小さい頃は誰とでも仲良く遊べたのに、成犬になって突然犬や人に対して攻撃的になってしまう子がいます。ひどい場合ではスイッチが入ったようにいきなり興奮状態になり目の色まで変わります。飼い主さんが制止しようとすると興奮のあまり飼い主さんまで咬んでしまう。まさに手がつけられない「キレる」タイプ。今まで何匹かこういう犬を見ましたが、小さい頃のしつけの失敗ではなく持って産まれた性格がほとんどのように思います。万が一、自分の犬がこういう子になってしまった時にはしっかりとした管理をしましょう。

   
・その他に注意していただきたいこと
 

・のびのびリードの使い方。公園などでの使用に限ったほうがいいでしょう。咄嗟の時に使い方を誤るととても危険です。

・「うちの子は呼べば戻ってくるから。しつけは完璧だから。」と公道をノーリードで歩かせている人がいますが、犬嫌いな人や小さい子供が恐怖に感じることもあるのだということを理解してください。
公園を散歩させていたらノーリードの子が近寄ってきた。飼い主さんに「すみません、うちの子咬むんです。」と言ったら嫌な顔をされた。どちらが悪いのでしょうか? この場合、万が一ノーリードの子を咬んでしまったとしても、咬まれた子の飼い主が悪いのだと私は思います。

・知らない人に接する時、抱っこをしている時に触ろうとすると威嚇をする。そういう子と知っていながら何も言わない飼い主さんもいます。咬まないとしても相手にとったら怖いと感じるかもしれませんから気にするべきでしょう。
特に子供に慣れていない子は注意しましょう。

・狭い道を散歩中に車が来た場合、自分から見て車の反対側に犬をよけましょう。運転手からは足元の犬は見えないものです。

・小さい子供が犬を散歩しているのを見かけるのはとても微笑ましいですが、路地からの犬の飛び出しや車とのすれ違い時など、ヒヤヒヤする場面にも遭遇します。万が一、自分が連れていた犬が交通事故にでも遭えば子供の心に大きな傷を残します。不安な場合は必ず大人が付き添いましょう。

・夏、暑い時の散歩。犬は基本的に暑さに弱いです。熱中症に気をつけましょう。
  特に鼻のつぶれたパグやブルドッグ、ボクサーなどの犬種。また、ダックスやコーギーのように足の短い犬種もアスファルトの照り返しを直に吸収しやすいです。

   

 他の犬や知らない人に接する時、犬のためにも彼らの表情を見てあげることは大切なことです。そして他人に迷惑をかけないようにすることも。これはトレーニングではなく飼い主さんの責任感、マナーの問題、意識の持ち方だけなのかもしれません。

http://www.alasip.com/

 

2008.2.1

 
 
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