君のために麺を打つ
君のためにパスタ打つ



君のために蕎麦を打つ


13 Feb. 2001■




二八そばを打つ はじめに



そば打ちはむつかしいものではありません。確かに一生修行するに足る奥行きがあります。
しかし、そば打ちの世界の間口は非常に広くもあるのです。もりそばが嫌いな方以外は、かならずや自分で
打ったそばに感銘を覚えるはずです。それほどまでに手打ちそばは美味しくできます。
だからこそ多くの方がそば打ちにはまるのです。そば打ちは簡単であり、とてつもなく美味しいそばを作ることが
最初から可能なのです。





心がまえ


1 そば打ちが難しいという考えは捨てること。
2 分量は正確に計ること。
3 きれいに作ろうとしないこと。
4 最初は麺打ちに集中すること。つゆは市販のそばつゆで十分です。
  つゆを考えるのは麺に自信ができてからでいいと思います。





道 具


■□一般家庭にあるもので代用できます。ただし、麺棒は必須です□■

1 こね鉢(大きめのボウルなど)

2 麺棒(丸棒ならなんでも可)

3 のし板(大きなテーブルやこたつ板などを使う)

4 まな板

5 そば切り包丁(菜切り包丁で可)

6 こま板(包丁のあて板のこと、ビデオケースや
      お菓子の空き箱などで代用)
7 はかり・計量カップ・計量スプーン

8 ふるい(なければいらない、ステンレスのざるで可)


以上の道具でそばはできます。後は茹でるための鍋やざる、ですね。





材 料


そば粉中力粉、が必須です。打ち粉はそば粉で代用するか、コーンスターチで。
いわゆる二八そば作りを行うので中力粉が必要です。十割そばは打ち方も違いますので別の機会に。
十割そばが高級で、二八そばより美味しいというわけではありません。




蕎麦打ち実践



1 材料を整える
2 水まわし(およそ5分)メインイベントが最初にやってくる!
3 こね(およそ5分)ねんど細工のつもりで気楽に
4 延し(およそ5分)形はこだわらない。破れても気にしない
5 切り(およそ5分)細くても太くてもよいが、均一に
6 ゆで(およそ1分)再沸騰後30秒くらい


上記1〜6を次に詳しく説明してみます。







蕎麦打ち実践 その1 材料を整える


そば粉200g中力粉50gを正確に計り、こね鉢にふるい入れます。
ふるうことで次の水まわしがやりやすくなります。

水は125g。粉に対して半分の水を加えるので、加水率50%となります。これが基本です。

粉によりますが、50%の加水は多すぎで、大さじ1杯(15cc)くらいの水を余らせ、110gを加えるようにする
加水率44%になります。これくらいが目安となります。





蕎麦打ち実践 その2 水まわし(5分を目安にする)


水は3回に分けて入れます。最初は半分。次に大さじ1杯だけ残して全部。最後に残った量で微調整です。
最後の大さじ1杯を残すのがミソですので、水入れは2回でもかまいません。


1 指先であわせる



まず水を糸を引くように満遍なく入れます。
ジョウロを使う人もいるそうです。直接水がある所には触らないよう
にして、指を立てて大雑把に混ぜます。






2 手の平をつかう



大きく混ぜたら、手の平と指で摺り合わせるように手を動かします。
フレーク状に細かく混ざってきます。
きっとそばの香りが立ってくることと思います。
この香りが飛ばない内に仕上げるのが目標です。





3 指で混ぜよう



次に大さじ1杯だけ残して、水を入れます。基本は最初と同じですが、
水分を含んだそば粉はまとまりはじめて、重く、混ぜにくくなります。
立てた指で混ぜ、親指と各指ですりあわせてゆきます。塊を分けたり、
揉んだりします。そしてこね鉢の中で手を大きくまわし、粉を大きく
動かすようにすると、均等に水分を混ざっていきます。




4 ひとかたまりに



そして両手を使って一かたまりにまとめてしまいます。
これで水まわしは完了です。こねに入る前に手を洗っておきましょう。













蕎麦打ち実践 その3 こ ね(5分を目安にする)


5 こね始め



こねは気楽にやりましょう。手でこねるというよりは、上半分を折り返し
ながらつぶして、角度を変えて、の繰り返しです。
広く延ばすと水分が飛んでしまいますので狭く、狭くこねます。






6 100回こねよう



100回くらいこねるとつやが出て陶器のようになってきます。
そうしたら折り目で自然にできるキズをなくします。
延ばした時に割れないようにするためです。
難しく考えないで、要するに割れ目のないように揉んだり撫でたり
さすったりすればいいのです。そば玉を鏡餅状にして完成です。










蕎麦打ち実践 その4 延 し(5分を目安にする)


7 延し始め



のし板に打ち粉を振り、そば玉を手で丸く延ばします。直径25cm、
EP盤のサイズまで手で延ばしたら、麺棒の登場です。
どうやってもかまいませんので、直径45cmまで丸く延ばします。
普通は60度くらいずつ回しながら延ばしているようです。
丸くならなくても御愛嬌ですませましょう。




8 麺棒に巻くと広がる



麺棒に巻き付けてコロコロやります。広げ直すと木の葉状に楕円に
伸びます。それを90度角度を変えて再度麺棒に巻いてコロコロして
広げてみると、何となくですが四角くなります。
別に四角くならなくてもかまいません。
要するに最終的に均一に薄くなればいいのです。




9 生地を広げる



目標は厚さ2mmですが、破れるリスクが高まります。
破れない限り薄くしてください。
※この画像は、麺棒に巻きつけてコロコロさせて延ばした後で、
 麺棒に巻き付けた生地を再び広げているところです。
 
決してクレープのように折り重ねて延ばしてはいけません。












蕎麦打ち実践 その5 切 り


10 折り畳んだ生
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		クは半分に畳みます。<br>その後左右から黷ワす≠サの後左右からパタパタと畳みます。最後の折り目は手前にする方が			蕎麦生地を畳む時は、生地の手前端を麺棒に少し巻いて、麺棒を手前から<br>
			向こう側に動かして畳みます。<br>
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延ばされたそば生地を打ち粉をたっぷり振りながら畳みます。
この分量ならば3回に畳むことになります。
生地の手前はしを麺棒に軽くかけて、麺棒を手前から向こう側に動かして
生地を畳みます。最初は半分に畳み、続いて左右からパタパタと畳みます。
最後の折り目は手前にする方が麺切りの時にきれいに切れます。












打ち粉を振ったまな板の上で切りましょう。細ければ細いほど
美味しいです。目標は2mm幅です。包丁にあて板を使って、
丁寧に均一に切りましょう。切ってから30分ほど麺は寝かせた方がよいと
言われていますが、すぐ茹でても大差なく美味しいです。





12 切り終わり



細くても、太くとも、どちらでもかまいませんが、
ゆでむらをなくすために、 均一に切りましょう。












蕎麦打ち実践 その6 茹 で


13 茹でる


蕎麦をばらけさせながら沸騰したお湯に入れます。火力は強火のまま。
一呼吸おいてから、箸で大きく静かにかき混ぜます(すぐ混ぜようとすると、
蕎麦が切れてしまいます)。基本は、再沸騰後30秒であげるのが目安です。
ちょっと固いかもしれませんが、それくらいが美味しいのです。
この分量を2回に分けて茹でています。
鍋から蕎麦をあげるのには、柄のついた小さなざるやストレーナーなどで
湯から引き上げ、水を張った桶に大きなざるを入れたものの中に蕎麦を投入します。








14 冷水で洗う



冷水で洗います。切れないように直接水がかからないようにしています。














蕎麦打ち実践 その7 完 成


15 完成



硬く感じるかもしれませんが、そういう仕様です。
蕎麦だけ1すじをまず食べてみてください。
そうすると蕎麦の甘みと香りがよくわかります。
また、薬味なしで蕎麦を食べる方が蕎麦自体の香りがわかるようです。









追 記



1 十割そばは、熱湯を使えば簡単にできます。二八より楽なくらいです。
  ただし、私は二八の方が美味しく感じます。

2 きれいに作ろうと思うのをやめれば、気が楽になります。のし終わって、だいたいオーストリア地図
  ぐらいの形になるのはあたりまえ。たたんで切って、ゆでればあまり関係ありません。重要なのは味です。

3 水が足りない、と思ったら、修正をはからない方がよいです。そのまま強引にのし、切る。
  あとから水を足そうと思うと収拾がつかなくなるものです。そば玉になってしまった後に、
  水を足そうと思うと、その後のこね、もみの行程で全体がまとまらなくて収拾がつかなくなります。
  硬めのソバもまたよし、ぐらいの気持ちで。


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